みなさんこんにちは、高瀬です。
最近お客様からの質問で多いのが
【カラートリートメント】って良いの?
という話。
ドラッグストアでも気軽に手に入るし、そこまで高価なものでもないので
挑戦しやすい商品ではあると思います。
そこで今回は、美容師目線から見る
カラートリートメントの良い点、悪い点をお伝えしていきます。
まずは
目次
カラートリートメントとは?
そもそも、カラートリートメントって何なの?
カラーなの?トリートメントなの?
という点から。
多くのカラートリートメントとして売られている商材は
トリートメントクリームに染料が少しだけ配合されている、という形なので
配合量として考えると、トリートメントのくくりになります。
ですのでカラートリートメント商品の多くは、
普通のカラー剤ほどの濃い染まり上がりにはなりません。
カラートリートメントで髪は傷むのか?
通常のホームカラーは、
繰り返すとどうしてもダメージが進行してしまいます。
なぜなら、しっかり染まるように作られた染料を使っているから。
この通常使うカラー剤と、カラートリートメントに配合されている染料は
実は全然違うものなのです。
通常のカラー剤に配合されている染料は、繰り返し染めることで少しずつダメージが蓄積していってしまいます。
しかし、カラートリートメントに配合されている染料は髪に対しての作用が穏やかで、ダメージしにくい染料になります。
この、ダメージしにくい染料を、トリートメントクリームに混ぜている訳なので
カラートリートメントではダメージは少ない、と考えられます。
もちろん、全く傷まないか?というと
その染料が染まりやすいように配合されている界面活性剤の作用などもあるので、
全く傷まない、とは言い切れません。
ただ、ホームカラーを月一で使うよりも全然、カラートリートメントを週2〜3回使う方がダメージを抑えることができます。
カラートリートメントで白髪は染まる?
このカラートリートメントは、最近はよく市販でも売られていて
気になってはいるけど使ったことがない、
という方も多いと思います。
その一番の理由が、
「白髪が染まるのかが不安」という点。
そもそもカラートリートメントとして売られているもののほとんどが、
白髪を染めたい40代、50代の方向けの商品。
1、2ヶ月に一回は美容院で染めるけれど、
2週間もすればまた、伸びてきた白髪が気になり始める、、
その合間に、少しでも気にならないようにしたい!
という、アラフォー、アラフィフ世代の
乙女心をしっかり理解してくれる
お助けアイテムだと私は思っています。
ただ、染まらなければ意味はない。
どれくらい染まるかというと、
うっすら、白いところが茶色になる程度
と考えておいた方が良いとおもいます。
続けて使えば濃くなっていく
このカラートリートメントの特徴として、
一度で普通の白髪染めの様に濃く染まることは無いですが
繰り返し使うことで少しずつ、濃くしていくのは可能です。
ただ、濃くなって行くのは重ねて塗った部分だけなので
新たに生えてきた白髪の部分は薄い染まり上がりです。
ですのでカラートリートメントのみで毎回染めるとなると、根元〜毛先にかけてグラデーションで毛先ばかり濃くなっていく、
という逆グラデーションカラー的な
仕上がりになってしまう可能性があります。
カラートリートメントとの上手な付き合い方
上記のように逆グラデーションカラーの様な染まり上がりは、あまり綺麗ではありません。
しかも、週に2〜3回、綺麗に根元全体に塗布するとなると
コストも結構かかってしまいますよね。
カラートリートメントを普段よく使っているというお客様からの声でも、
「1本で3回分くらいにしかならないわよ〜」
とおっしゃっている方もいました。
もちろん、使う方の白髪の量や髪質によって一度に使う量が違うので
一概には言えませんが
染める量や頻度が多いほど、コストがかかってしまうのは確実です。
ですので、カラートリートメントだけで白髪を染める!
というのはあまりオススメは出来ません。
そこで、美容師として、オススメするカラートリートメントの上手な使い方としては
①1ヵ月〜2ヶ月に一度はちゃんと美容院でカラーリングする
②その間の気になってきた時に、自宅でカラートリートメントを使用する
③既に染まっている毛先には、なるべくつけないようにする(根元中心に塗布する)
この3点を守って使用すれば、突然の外出の際にも対応でき、人目を気にしなくて良くなります◎
カラートリートメントを節約しながら使うコツ
先程述べた、コストがかかる問題ですが、
美容室でのカラーリングの合間に自宅で使用する場合、
余程一つ結びにしたり、ハーフアップにしない限りは内側の白髪をめくってまで見てくる人はいないと思います。(笑)
そこでオススメなのが
【カラートリートメントを部分使いする】
という方法。
人から見て目立つ白髪の部分は、
顔まわりとトップの分け目の所くらいまで。
そこだけ塗布して、あとはそのままだとしても、
次回美容院で染める際にうまく全体を染めてもらえれば
カラートリートメントの使う量も節約できますし、全体を塗る手間も省けます◎
最後に、必ず守ってほしいことがこちら
カラートリートメントを使っていることを美容師さんに伝える
これは、カラートリートメントだけではなくホームカラーやヘアマニキュアなどにも言えることなのですが、
美容師は前のカラー履歴をみて薬剤の配合を決めます。
ホームカラーやカラートリートメントなどの色素が髪に残っている場合
色ムラの原因になったり、
カラー剤を弾いてしまう可能性もあります。
ですので必ず伝えて欲しいのが
①どのような商品を使っているか
②最後に使ったのはいつか
③それによってかゆみやかぶれなどは無いか
この3点を必ず美容師さんに伝えるようにしてください。
そうすれば、前回のホームカラーやカラートリートメントの履歴も加味して綺麗に染めることができるのです。
アラフォー、アラフィフ女子たちの1番の大敵、白髪と上手く付き合っていくために
一つの手段としてカラートリートメントという選択もアリなのではないでしょうか。
不安な場合はぜひ一度、私たち美容師に相談してみてくださいね!