初めての美容院に行くとき、
「どんな人が担当するんだろう?」
「ちゃんとなりたい髪型にしてくれるかな?」という不安は必ず抱くもの。
自分の理想とするヘアスタイルのイメージをどう伝えるか、
頭で描いているイメージを言葉にするってなかなかできません。
そこで今回は、初めての美容室でも安心できる、
「要望の伝えかた」
を美容師目線でお伝えできたらとおもいます◎
まずは
予約のときのスタイリストの選び方
まだ行ったことのないお店だと
スタイリストの写真を見ただけではどんな人ななのか、
どんなスタイルが得意なのかまでは分かりませんよね。
カットの技術だけでなく、人柄や雰囲気も、
美容師さん選びにはとても重要なポイントだと思います。
そこでまず選択肢としておススメなのが、
スタイリストの自己紹介欄を見ること。
美容師は必ず、得意な技術や得意な雰囲気はこのようなコメント欄に
記載しています。ウソを書くことはほとんどありません。(笑)
なぜなら、得意な技術=自分が好きな技術、だから。
美容師はみな職人ですから、
人それぞれに突き詰めて得意な所があるのです。
選び方としては、「カットが得意です」とか、「カラーが得意です」
などのざっくりしすぎている紹介よりは、
「40代~50代の大人女性のエレガントなカットが得意です」
や、
「「arやMOREなどの女性らしく可愛いスタイルが得意です」
などといった、年代や雑誌、
また、【エレガント】【可愛い】といった
イメージキーワードから、共感できるスタイリストを選ぶのがおススメです。
また、美容室のネット予約には必ずと言っていいほど、
予約画面にコメント欄というものがあります。
このコメント欄も上手に活用することをお勧めします。
私のお客様には、「春なので花粉が溜らないスタイルで」などの
ユニークなご希望を毎回書いてくださるお客様もいらっしゃいます( *´艸`)
そういったことでも構いません(笑)
例えば、好きな雑誌など。先に伝えておいていただけると、
ご来店までに美容師側もどんなお客様が来るのかな?
とイメージを膨らませながら、事前準備をしておけるのです。
男性美容師希望、や女性美容師希望、などでも構いませんよ!
男性美容師は、男性目線での女性らしさを引き出してくれますし、
女性美容師は、ライフステージに合わせたヘアを提案することが出来ます。
ぜひご予約の際に参考にしてみてくださいね!
では、予約日を迎え、いざ初めての美容室。
カウンセリングで、どういったスタイルにしたいですか?
という美容師さんからの質問にたいして
どのように伝えればいいか。
なりたいイメージの伝え方
これは、全てをはじめに伝えるのは難しいと思います。
そこでまずは、ざっくりとしたイメージを2択で答える
というのをお勧めします。
キーワードとしては、
伸ばしたい or 切りたい
キープしたい or 変えたい
重くしたい or 軽くしたい
かわいい or カッコイイ
というような2択。
まずはこのベーシックな要望を伝える事で、
「伸ばしたかったのにばっさり切られちゃった!」
や
「クールな感じが好きなのに、フェミニンになっちゃった!!」
などの仕上がりのギャップを防ぐことが出来ます。
そして、お客様に多いのが
「芸能人の切り抜きを持ってくのは恥ずかしい」という声。
みなさん、「顔が違うんだからムリだよ~~」なんて言われるんじゃないかと、
躊躇される方が多いようです。
けれど、全然、そんなことは全くありません!
むしろ、芸能人やモデルさんの切り抜きを持ってきていただいた方が
「なりたいイメージ」を汲み取る一番の近道となるのです。
お客様の中には、持ってきた切り抜きがそのまんま
なりたいヘアスタイルである方もいれば、
掘り下げると実はヘアスタイルではなくて
その切り抜きの”雰囲気”が好きなんだ!というパターンも多いです。
実は美容師さんが知りたいのは、
そのお客様の【好きな雰囲気】です。
それを知る事により、その雰囲気に近づける為には
どういったカットが一番いいのかを
お客様一人一人に似合わせながらヘアスタイルを提案することが出来るのです。
ですので、ぜひとも躊躇せずなりたい芸能人のヘアスタイルや
モデルさんの画像などをお持ちいただくことをおすすめします。
余談ですが、私は日によってなりたい芸能人が変わります。(笑)
時には北川景子さんだったり、石原さとみさんだったり。
最近のブームは「黒革の手帳」の武井咲ちゃん。
いつもスタッフに、武井咲でお願いします!と伝えてます。
ヘアスタイルではなく、思いっきりテンションの問題ですが(笑)
それでもうちのスタッフは、いつも「武井咲に負けてないですよっ」
と私の戯言に付き合ってくれます。(なにか美味しいものがたべたいんですかね)
話は戻りますが、これでなりたいイメージを伝える、という所まではクリアしましたね!
ではもう一つ、とても大切なポイントをご紹介。
嫌なことは先に伝えておくこと
これはいろいろですが、
とくに聞きたいのは「前回の施術で嫌だった点」。
例えば、前回行った美容室での施術内容で
「ここのカットが気に入らなかった!」とか
「カラー剤がしみたことがあって不安!」など。
些細なことでも構いません。
先に気になる点を解消することで、その後のサロンタイムを
心からリラックスして過ごしていただきたい。
ですので、不安材料は先になくしておきましょう!
また、美容師さん側からいろいろ質問されることも多いと思います。
髪型のことだけでなく、
お仕事の内容やご家族のお話。
この後出かける用事があるのかなど。。
これはすべて、ただの雑談なのではなく
そのお話をすることによってお客様の普段のお手入れがどれくらい出来るかや
お仕事中に髪はどうしているかなど、
お客様のライフスタイルに合わせたヘアを提案するために
情報収集をしているのです◎
美容室のあとどこに行くか、という質問も
お出かけであればTPOに合わせたスタイリングを、
そのままお家に帰るのであれば、その後シャンプーをしないでいいように
トリートメントで仕上げるなどといった
アフターフォローまでしっかりとさせていただく為の質問だったりもするんですよ♪
でも、絶対にそのすべてを話さなければいけないということではありません。
お客様の中には静かに過ごしたい方や、雑誌をじっくり読みたいという方もいます。
そんな場合は冒頭にお話しした、ネット予約のコメント欄に
「静かに過ごしたい」と書いておくといいですよ。
美容師は接客業のスペシャリスト!
ちゃんと空気をよんでくれるはずです(笑)
そしてそんなお客様ほど、再び来店してくださったときにはもう
心の中でガッツポーズです。
まとめ
初めていらしてくださったお客様に「お任せで」
と言っていただけるのはとてもありがたいことですが、
「お任せ」の中に潜むお客様のご希望を引き出すのが私たちプロのお仕事。
より永く担当させていただける為に、
お客様とのファーストカウンセリングは一番大切な事なのです!
もしあなたが新しい美容室選びに悩んでいたら、
この方法を実践してみてくださいね。
souRiLe 店長 高瀬彩海